背中に手が回らない原因とは|肩甲骨・肩関節から解説|Habi Gym
「背中に手が回らない」
「服を着替えるときに肩がつらい」
「片側だけ背中へ手を回しにくい」
「背中を洗う動作で肩に違和感がある」
このようなお悩みはありませんか。
背中に手が回らない状態は、肩だけの問題とは限りません。
肩関節、肩甲骨、胸まわり、背骨、姿勢、体幹の安定性などが関係していることがあります。
この記事では、背中に手が回らない原因と、身体を整えるために確認したいポイントを理学療法士の視点で解説します。
背中に手が回らないときに考えられる原因
背中に手を回す動作では、肩を後ろへ引く、腕を内側へひねる、肩甲骨を動かす、胸を開く、背骨を安定させるといった複数の動きが必要です。
そのため、肩だけを柔らかくしようとしても、うまく改善しないことがあります。
例えば、肩関節が硬いと、腕を後ろへ回す角度が不足しやすくなります。
肩甲骨が動きにくいと、肩だけで無理に動かそうとして痛みが出やすくなります。
猫背や巻き肩があると、胸まわりが硬くなり、腕を後ろへ引きにくくなります。
体幹が不安定だと、肩に余計な力が入りやすくなります。
つまり、背中に手が回らない原因は、肩だけではなく、姿勢全体の影響を受けています。
着替えや日常動作で気づくことが多い
背中に手が回らない状態は、日常生活の中で気づきやすい悩みです。
服の袖を通しにくい。
エプロンのひもを後ろで結びにくい。
背中を洗いにくい。
上着を脱ぐときに肩が痛い。
このような動作は、肩関節だけでなく、肩甲骨や胸まわりの動きも必要になります。
理学療法士コメント:
背中に手を回す動作では、肩関節の可動域だけでなく、肩甲骨や胸郭の動きが重要です。どの部分で動きが止まっているのかを確認することで、必要なケアが見えやすくなります。
肩関節の硬さや痛みとの関係
背中に手が回らない方では、肩関節そのものの硬さや痛みが関係していることがあります。
特に、肩を動かしたときに強い痛みがある、夜中に肩が痛む、腕が上がりにくい場合は、肩関節周囲炎、いわゆる五十肩などが関係することもあります。
日本整形外科学会では、五十肩について、肩関節に起こる痛みには関節包や滑液包の炎症、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあると説明しています。
背中に手が回らない状態が急に出た場合や、痛みが強い場合は、自己判断で無理に伸ばすのではなく、医療機関で状態を確認することが大切です。
無理に腕を引っ張らない
背中に手が回らないからといって、反対の手で無理に腕を引っ張る必要はありません。
痛みを我慢して背中へ手を回す。
反動をつけて肩を回す。
タオルで強く引っ張る。
夜間痛があるのにストレッチを続ける。
このような方法は、肩の痛みを悪化させる場合があります。
まずは痛みのない範囲で、肩甲骨や胸まわりの動きから確認することが大切です。
理学療法士コメント:
肩の可動域を広げたい場合でも、痛みを我慢して動かすことはおすすめできません。肩関節の状態によっては炎症が関係していることもあるため、痛みの強さや経過を確認しましょう。
肩甲骨の動きにくさが関係する理由
背中に手が回らない原因として、肩甲骨の動きにくさもよく関係します。
肩甲骨は、腕を動かすときに土台として働きます。
腕を後ろへ回すときにも、肩甲骨が背中の上でなめらかに動くことが必要です。
肩甲骨が外側に広がったまま固まっていると、腕を後ろへ引きにくくなります。
また、肩甲骨まわりの筋肉が硬くなると、肩を動かすときに首や肩上部に余計な力が入りやすくなります。
その結果、背中に手が回らないだけでなく、肩こり、首こり、腕の上げにくさにつながることがあります。
巻き肩や猫背との関係
巻き肩や猫背がある方は、肩甲骨が外側に開き、胸まわりが縮こまりやすくなります。
この姿勢では、腕を後ろへ引く動きが苦手になりやすくなります。
デスクワークが多い。
スマートフォンを見る時間が長い。
肩が前に入りやすい。
背中が丸まりやすい。
呼吸が浅い。
このような状態が続くと、肩甲骨や胸まわりの動きが低下し、背中に手が回らない原因になることがあります。
理学療法士コメント:
肩甲骨は、肩の動きを助ける重要な部位です。猫背や巻き肩があると、肩甲骨が動きにくくなり、肩だけに負担が集中しやすくなります。
胸まわり・背骨の硬さも影響する

背中に手が回らない方では、胸まわりや背骨の硬さも関係することがあります。
胸まわりが硬いと、腕を後ろへ引くときに胸が開きにくくなります。
背中が丸まったままだと、肩甲骨が動くスペースが少なくなり、肩の動きが制限されやすくなります。
特に、長時間のデスクワークやスマートフォン姿勢が続く方は、胸の前側が硬くなり、背中が丸まりやすくなります。
その結果、背中に手を回す動作だけでなく、腕を上げる、後ろを振り向く、上を向くといった動作にも影響が出ることがあります。
背中を反らせるだけでは不十分
姿勢を良くしようとして、背中を強く反らせる方もいます。
しかし、腰だけを反らせて胸を開こうとすると、腰に負担がかかることがあります。
大切なのは、腰を反らせることではなく、胸まわりや肩甲骨、背骨の上部を無理なく動かすことです。
肩の動きは、首、背中、胸郭、肩甲骨、体幹とつながっています。
理学療法士コメント:
背中に手を回す動作では、胸郭や背骨の動きも大切です。腰を反らせて代償するのではなく、胸まわりを開き、肩甲骨が動きやすい状態を作ることが重要です。
医療機関で確認した方がよい症状
背中に手が回らない状態が続く場合、すべてが姿勢や筋肉の問題とは限りません。
特に、以下のような症状がある場合は、医療機関で確認することが大切です。
肩に強い痛みがある。
夜間にズキズキ痛む。
腕が上がらない。
肩を動かすと鋭い痛みが出る。
転倒や外傷後から痛い。
腕や手にしびれがある。
手に力が入りにくい。
安静時にも痛みが続く。
五十肩、腱板損傷、石灰沈着性腱炎、頚椎由来の症状などが関係する場合もあるため、強い痛みやしびれがある場合は無理に動かさないことが重要です。
痛みを我慢してストレッチしない
背中に手が回らないからといって、痛みを我慢してストレッチを続ける必要はありません。
強く引っ張る。
反動をつける。
痛い角度で止め続ける。
しびれがあるのに動かす。
このような方法は避けましょう。
理学療法士コメント:
肩の痛みは、筋肉の硬さだけでなく炎症や腱の問題が関係する場合があります。痛みが強い時期は、可動域を広げるよりも、まず状態を確認することが大切です。
背中に手が回らない方に確認したいポイント
| 確認ポイント | 背中に手を回す動作との関係 |
|---|---|
| 肩関節の可動域 | 腕を後ろへ回す動きに直接関係する |
| 肩の痛み | 炎症や腱の問題があると動作を避けやすい |
| 肩甲骨の動き | 肩の動きを助け、負担を分散する |
| 猫背・巻き肩 | 腕を後ろへ引きにくくなる |
| 胸まわりの柔軟性 | 胸が開かないと肩の動きが制限される |
| 背骨の動き | 姿勢の崩れが肩の動きに影響する |
| 体幹の安定性 | 肩に余計な力が入りやすくなる |
| しびれや夜間痛 | 医療機関での確認が必要な場合がある |
背中に手が回らない場合は、肩だけでなく、肩甲骨、胸まわり、姿勢、体幹を総合的に確認することが大切です。
整体×ピラティス×トレーニングでできること

背中に手が回らない方に対しては、まず身体の状態を確認し、どこで動きが制限されているのかを整理することが大切です。
日本理学療法士協会では、理学療法について、基本的動作能力の回復を図るために運動や物理的手段を用いるものと説明しています。
Habi Gymでは、理学療法士の視点で姿勢、肩関節、肩甲骨、胸まわり、背骨、体幹、腕を後ろへ回す動作を確認し、整体、マシンピラティス、トレーニングを組み合わせて身体づくりを行います。
整体では、硬くなりやすい首肩、胸まわり、背中、肩甲骨まわりを整えます。
マシンピラティスでは、肩甲骨や胸郭を動かしながら、体幹を安定させる練習を行います。
トレーニングでは、姿勢保持、肩甲骨の動き、呼吸、肩に負担がかかりにくい身体の使い方を段階的に育てます。
背中に手が回らないという悩みも、単なる肩の硬さだけでなく、動作全体から確認することが大切です。
麻布十番・三軒茶屋で肩の動きに悩む方へ
麻布十番、三田、南麻布、東麻布、六本木エリアでは、デスクワークやスマートフォン姿勢により、肩こりや巻き肩、肩の動きにくさに悩む方が多くいます。
世田谷区三軒茶屋、駒沢大学、桜新町エリアでも、背中に手が回らない、肩が上がりにくい、首肩こりがつらいといった悩みを持つ方がいます。
厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」で、身体活動や運動に関する推奨事項・参考情報をまとめています。
Habi Gymでは、整体×マシンピラティス×トレーニングを通して、日常生活で肩や首に負担がかかりにくい身体づくりをサポートしています。
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FAQ
Q1. 背中に手が回らないのは五十肩ですか?
A. 五十肩が関係することはあります。
ただし、肩甲骨の動きにくさ、猫背、巻き肩、胸まわりの硬さ、体幹の不安定さが関係する場合もあります。
痛みが強い場合や夜間痛がある場合は、医療機関で確認しましょう。
Q2. タオルで引っ張るストレッチをしてもよいですか?
A. 痛みがない範囲で軽く行う程度なら役立つ場合もあります。
ただし、痛みを我慢して強く引っ張ることは避けましょう。
肩に炎症がある場合は悪化することもあるため、痛みが強い時期は無理に行わないことが大切です。
Q3. 姿勢を整えると背中に手が回りやすくなりますか?
A. 姿勢が関係している場合は、回しやすくなる可能性があります。
猫背や巻き肩で胸まわりが硬くなると、肩甲骨が動きにくくなり、背中に手を回す動作に影響します。
肩だけでなく、胸まわりや肩甲骨も一緒に確認することが大切です。
まとめ
背中に手が回らない状態は、肩関節の硬さや痛みだけでなく、肩甲骨の動きにくさ、猫背、巻き肩、胸まわりの硬さ、背骨や体幹の働きが関係していることがあります。
強い痛み、夜間痛、しびれ、腕が上がらない、外傷後の痛みがある場合は、医療機関での確認が必要です。
一方で、姿勢や身体の使い方が関係している場合は、肩だけを無理に伸ばすのではなく、肩甲骨、胸まわり、背骨、体幹を整えることで、背中に手を回す動作が楽になる可能性があります。
Habi Gymでは、理学療法士の視点で身体を評価し、整体、マシンピラティス、トレーニングを組み合わせて、肩や首に負担がかかりにくい身体づくりをサポートしています。
参考文献
- 日本整形外科学会|五十肩(肩関節周囲炎)
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html - 日本整形外科学会|肩こり
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html - 日本整形外科学会|頚椎症性神経根症
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html - 日本理学療法士協会|理学療法とは
https://www.japanpt.or.jp/about_pt/therapy/ - 日本理学療法士協会|理学療法士とは
https://www.japanpt.or.jp/about_pt/therapist/ - 厚生労働省|身体活動・運動の推進
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html - 厚生労働省|健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023
https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf

