整体で胸郭出口症候群を改善する方法|Habi Gym整体で胸郭出口症候群を改善する方法|Habi Gym
胸郭出口症候群は、首から腕にかけてのしびれや痛み、だるさを引き起こす疾患で、現代人に多く見られる症状です。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、姿勢の悪化が原因となるケースが増加しています。整体による施術は、この胸郭出口症候群に対して非侵襲的かつ効果的なアプローチとして注目されています。本記事では、理学療法士の視点から、整体がどのように胸郭出口症候群の改善に役立つのか、その仕組みと具体的な方法について詳しく解説します。
胸郭出口症候群とは何か
胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome: TOS)は、鎖骨と第一肋骨の間のスペース、または首の筋肉の間を通る神経や血管が圧迫されることで発症する症候群です。主な症状として、手や腕のしびれ、痛み、冷感、握力低下などが挙げられます。
この症候群は大きく分けて三つのタイプがあります。神経性胸郭出口症候群は最も一般的で、腕神経叢が圧迫されることで発症します(参照)。動脈性と静脈性のタイプもありますが、これらは比較的まれです。
発症の主な原因には、不良姿勢、特に猫背や巻き肩、なで肩体型、外傷後の組織変化、筋力不足などがあります。現代社会では、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用による姿勢の悪化が大きなリスク要因となっています。
理学療法士コメント:「胸郭出口症候群の患者様の多くは、肩甲骨周辺の筋肉が弱化し、前方頭位姿勢になっています。この姿勢パターンが神経・血管の圧迫を助長するため、姿勢改善が治療の鍵となります。」
整体が胸郭出口症候群に効果的な理由
整体による施術は、胸郭出口症候群の根本原因である筋肉の緊張や骨格の歪みに直接アプローチできる点が大きな利点です。薬物療法とは異なり、身体の自然治癒力を高めながら症状を改善していきます。
筋肉の緊張緩和が第一の効果です。斜角筋、小胸筋、肩甲挙筋などの緊張は神経や血管を圧迫する主要因となります。整体の手技療法により、これらの筋肉を効果的に弛緩させることができます(参照)。
姿勢の矯正も重要な要素です。猫背や巻き肩などの不良姿勢は胸郭出口のスペースを狭め、圧迫を悪化させます。整体では、骨格バランスを整えることで、長期的な姿勢改善を促します。
さらに、血流改善も見逃せない効果です。筋肉の緊張が緩和されることで、患部への血液循環が改善し、組織の回復が促進されます。これにより、しびれや冷感などの症状が軽減されていきます。
理学療法士コメント:「整体による徒手療法は、筋膜リリースや関節モビライゼーションを組み合わせることで、単なるマッサージ以上の治療効果を発揮します。特に肩甲骨の可動性改善は、症状軽減に直結します。」
整体での具体的な施術アプローチ
実際の整体施術では、患者様の症状と身体状態に応じて複数の手技を組み合わせていきます。
筋膜リリーステクニック
筋膜は筋肉を包む結合組織で、この筋膜が癒着すると筋肉の柔軟性が低下します。整体では、持続的な圧迫や牽引を用いて筋膜の癒着を解放し、組織の滑走性を回復させます。特に首から肩甲骨周辺の筋膜に対するアプローチが効果的です。
関節モビライゼーション
肩甲胸郭関節や胸椎の可動性低下は、胸郭出口症候群の悪化因子となります。緩やかな関節運動を繰り返すことで、関節の動きを改善し、周囲組織の柔軟性を高めます(参照)。
神経モビライゼーション
神経自体も周囲組織との癒着により滑走性が低下することがあります。神経の走行に沿った穏やかな牽引や滑走運動を行うことで、神経の機能改善を図ります。腕神経叢に対するこのアプローチは、症状の直接的な軽減につながります。
理学療法士コメント:「施術の順序も重要です。まず全身の緊張を緩和してから、局所的なアプローチに移ることで、より効果的かつ持続的な改善が得られます。」
自宅でできるセルフケア方法
整体での施術効果を維持・向上させるためには、日常的なセルフケアが不可欠です。
ストレッチの実践
斜角筋ストレッチは、首を反対側に傾け、同時に腕を下方に伸ばすことで実施します。15〜30秒を3セット、1日2〜3回行うことが推奨されます。小胸筋ストレッチは、壁に手をつき、身体を反対方向に回旋させることで胸部の筋肉を伸ばします。
姿勢改善エクササイズ
肩甲骨の後退運動は、肩甲骨を背骨に寄せる動作を繰り返すことで、姿勢保持筋を強化します。座位や立位で1日10〜15回、2〜3セット実施すると効果的です。顎引き運動は、前方頭位を改善するために重要で、壁に背中をつけて顎を引く動作を行います。
日常生活での注意点
デスクワークでは、モニターの高さを目線と同じにし、1時間ごとに休憩を取ることが重要です。スマートフォンは目の高さで使用し、下を向き続ける姿勢を避けます。枕の高さも重要で、仰向けで寝た際に首が自然なカーブを保てる高さが理想的です(参照)。
理学療法士コメント:「セルフケアは毎日の継続が最も重要です。一度に長時間行うより、短時間でも毎日実施する方が効果的です。朝晩の習慣に組み込むことをお勧めします。」
整体施術を受ける際の注意点
整体施術を受ける際には、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、施術者の資格と経験を確認しましょう。理学療法士や柔道整復師などの国家資格保持者、または十分な研修を受けた施術者を選ぶことが安全性と効果性の観点から重要です。
症状の正確な伝達も不可欠です。いつから、どのような動作で、どこに症状が出るのかを詳しく伝えることで、より適切な施術計画が立てられます。また、過去の外傷や手術歴、現在服用している薬なども必ず伝えましょう。
施術頻度については、急性期は週2〜3回、症状が安定してきたら週1回、その後は月1〜2回のメンテナンスが一般的です。ただし、個人差があるため、施術者と相談しながら調整していきます。
重症例や保存療法で改善しない場合は、整形外科専門医への相談も検討すべきです。特に、筋萎縮が見られる場合や日常生活に著しい支障がある場合は、医療機関での精密検査が必要です(参照)。
理学療法士コメント:「整体は補完療法として非常に有効ですが、医療機関での診断と並行して行うことで、より安全で効果的な治療が実現します。定期的な評価も忘れずに行いましょう。」
よくある質問(FAQ)
Q1: 整体での施術は痛みを伴いますか? A1: 適切な整体施術は強い痛みを伴うものではありません。筋肉の緊張部位には多少の圧痛を感じることがありますが、「痛気持ちいい」程度が適切です。過度な痛みを感じる場合は、すぐに施術者に伝えることが重要です。施術後に一時的な筋肉痛のような感覚が出ることもありますが、通常1〜2日で軽減します。
Q2: どのくらいの期間で効果を実感できますか? A2: 症状の程度や罹患期間により個人差がありますが、多くの場合、3〜4回の施術で何らかの変化を感じられます。軽症であれば数週間、慢性化している場合は2〜3ヶ月程度の継続的なケアが必要となることが一般的です。ただし、セルフケアの実施状況や日常生活の改善度合いによっても大きく変わります。
Q3: 整体と病院での治療、どちらを選ぶべきですか? A3: 最も理想的なのは、両方を併用することです。まず医療機関で正確な診断を受け、重篤な病態がないことを確認した上で、整体による保存療法を取り入れるのが安全です。手術が必要なケースは少なく、多くは保存療法で改善しますが、医師の指導のもとで総合的な治療計画を立てることをお勧めします。
まとめ
整体は胸郭出口症候群の改善に有効なアプローチ方法です。筋肉の緊張緩和、姿勢矯正、血流改善という三つの主要な効果により、症状の根本的な改善を目指すことができます。
施術では筋膜リリース、関節モビライゼーション、神経モビライゼーションなどの専門的な手技が用いられ、それぞれが相補的に作用して治療効果を高めます。また、整体での施術だけでなく、日常的なセルフケアの実践が長期的な改善には不可欠です。
適切なストレッチ、姿勢改善エクササイズ、生活習慣の見直しを継続することで、再発予防にもつながります。ただし、症状が重い場合や改善が見られない場合は、医療機関での精密検査も検討しましょう。
整体による治療は、身体に優しい非侵襲的なアプローチでありながら、科学的根拠に基づいた効果的な方法です。専門家の指導のもと、適切な施術とセルフケアを組み合わせることで、胸郭出口症候群の症状改善と快適な日常生活の回復が期待できます。
参考文献
- 日本整形外科学会「胸郭出口症候群診療ガイドライン」https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html
- 厚生労働省「神経系疾患に関する情報」https://www.mhlw.go.jp/
- 日本理学療法士協会「胸郭出口症候群の理学療法」https://www.japanpt.or.jp/
- Mayo Clinic “Thoracic Outlet Syndrome Treatment” https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/thoracic-outlet-syndrome/diagnosis-treatment/drc-20353992
- American Physical Therapy Association “Manual Therapy Techniques” https://www.apta.org/
- National Institute of Health “Thoracic Outlet Syndrome Information” https://www.nih.gov/
Habi Gymは、国家資格の理学療法士が常駐しているため、持病をお持ちでも、専門的な観点からオーダーメイドのプログラムを提供することできるパーソナルジムです。リハビリで病院やクリニックに通っていたが、その後も体の悩みが改善されない方は一度ご相談ください。

