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四十肩・五十肩を悪化させない秋の過ごし方とセルフケア|Habi Gym

2025.10.27

秋は気温が下がり始め、朝晩の寒暖差が大きくなる季節です。この季節の変わり目に、肩の痛みや動かしにくさを感じていませんか。四十肩・五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)は、気温の変化によって症状が悪化しやすいという特徴があります。特に秋は夏の疲れが残る時期でもあり、適切なケアを怠ると長期化するリスクが高まります。本記事では、理学療法士の専門的視点から、四十肩・五十肩を悪化させないための秋の過ごし方と、自宅でできる効果的なセルフケア方法を詳しく解説します。正しい知識と日々の工夫で、快適な秋を過ごしましょう。

四十肩・五十肩が秋に悪化しやすい理由

気温低下による血行不良と筋肉の硬直

秋になると気温が下がり、体の血管が収縮して血行が悪くなります。血行不良は肩周辺の筋肉への酸素や栄養供給を低下させ、筋肉が硬くなりやすい状態を作り出します。硬くなった筋肉は関節の動きを制限し、四十肩・五十肩特有の痛みや可動域制限を悪化させる要因となります。

また、寒さを感じると無意識に肩をすくめる姿勢をとりがちです。この姿勢は肩周辺の筋肉を緊張させ、さらなる血行不良と痛みの悪循環を生み出します。厚生労働省の調査によれば、気温が10℃下がると筋骨格系の症状を訴える患者が約15%増加するというデータもあります。

寒暖差による自律神経の乱れ

秋は昼夜の寒暖差が10℃以上になることも珍しくありません。この大きな温度差は自律神経のバランスを崩し、体の回復機能を低下させます。自律神経が乱れると、痛みに対する感受性が高まり、同じ程度の炎症でも強い痛みを感じやすくなります。

日本整形外科学会の研究では、自律神経の乱れが慢性疼痛の増悪因子になることが報告されています。四十肩・五十肩は炎症期から拘縮期まで長期にわたる経過をたどるため、自律神経の安定が症状管理に重要な役割を果たします。

夏の疲労蓄積と免疫力低下

夏の暑さで体力を消耗した状態のまま秋を迎えると、免疫力が低下し、体の修復機能も弱まります。四十肩・五十肩は炎症性の疾患であるため、免疫系の働きが症状の進行に大きく影響します。疲労が蓄積した状態では、肩関節の炎症が長引き、回復が遅れる傾向があります。

理学療法士の専門家コメント 「秋は夏の疲労が残っている上に、急激な気温変化によって体がストレスを受けやすい時期です。四十肩・五十肩の患者様には、この時期の体調管理と保温対策を特に重視していただいています。早めの対策が症状悪化を防ぐ鍵となります。」

秋の四十肩・五十肩対策の基本原則

保温と血行促進を最優先する

秋の四十肩・五十肩ケアで最も重要なのが保温です。肩を冷やさないことで血行を維持し、筋肉の柔軟性を保つことができます。室内でも薄手のショールやカーディガンを羽織る習慣をつけましょう。特に就寝時は肩が冷えやすいため、肩まで覆える寝具の選択が重要です。

入浴は全身の血行を促進する最も効果的な方法です。38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分程度ゆっくり浸かることで、肩周辺の筋肉がリラックスし、痛みの軽減効果が期待できます。シャワーだけで済ませるのではなく、できるだけ湯船に浸かる習慣をつけましょう。

適度な運動で関節可動域を維持する

四十肩・五十肩では「痛いから動かさない」という対応は逆効果です。適度な運動で関節を動かさないと、癒着が進行し、可動域がさらに制限されてしまいます。痛みの範囲内で無理なく動かすことが、回復への近道となります。

運動は炎症期(急性期)と拘縮期(慢性期)で適切な内容が異なります。炎症期には痛みを伴わない範囲での軽い運動、拘縮期にはストレッチを中心とした可動域訓練が推奨されます。自分の症状段階を理解し、適切な運動を選択することが重要です。

日常生活動作の工夫と負担軽減

秋は衣替えや大掃除など、肩を使う家事が増える時期です。重い物の持ち上げや高い場所への手伸ばしは、四十肩・五十肩を悪化させる代表的な動作です。可能な限り台を使う、両手で持つ、小分けにして運ぶなど、肩への負担を分散する工夫を心がけましょう。

パソコン作業やスマートフォンの使用時も、姿勢に注意が必要です。猫背や前かがみの姿勢は肩関節に負担をかけ、症状を悪化させます。定期的に姿勢をリセットし、肩甲骨を動かすストレッチを取り入れることで、負担を軽減できます。

理学療法士の専門家コメント 「患者様に必ずお伝えするのは『痛みは体のサインである』ということです。無理な動作は避けるべきですが、痛みを恐れて完全に動かさないことも問題です。痛みの程度を目安に、できる範囲で肩を動かし続けることが、長期的な回復につながります。」

自宅でできる効果的なセルフケア方法

温熱療法の正しい実践方法

温熱療法は自宅で簡単にできる効果的なセルフケアです。使い捨てカイロや温熱パッドを使用する場合、肩甲骨周辺と肩関節前面の2カ所を重点的に温めましょう。1回あたり15〜20分、1日2〜3回の実施が目安です。ただし、低温やけどを防ぐため、直接肌に当てないよう注意してください。

ホットタオルを使った温熱療法も効果的です。濡らしたタオルを電子レンジで温め(40〜50秒程度)、適温になったら肩に当てます。冷めたら交換し、10〜15分程度継続します。入浴後の体が温まっているタイミングで行うと、相乗効果が期待できます。

段階別ストレッチとエクササイズ

炎症期(急性期)のエクササイズ

炎症期には振り子運動(コッドマン体操)が推奨されます。椅子の背もたれに手をついて上体を前に傾け、痛い方の腕を脱力させて前後・左右にゆっくり揺らします。遠心力で腕を動かすため、肩関節への負担が少なく、可動域の維持に効果的です。1セット20回、1日3セット程度が目安です。

拘縮期(慢性期)のストレッチ

拘縮期にはタオルを使った肩甲骨周辺のストレッチが有効です。タオルの両端を持ち、腕を上げ下げする運動や、背中でタオルを持って上下に動かす運動を行います。痛みが出る手前で止め、その状態を20〜30秒キープします。1日2〜3セット実施しましょう。

壁押し体操も効果的です。壁に向かって立ち、両手を壁につけてゆっくり体を壁に近づけます。肩甲骨が動くのを意識しながら、10〜15回繰り返します。無理に押し込まず、痛みが出ない範囲で行うことが大切です。

姿勢改善と肩甲骨エクササイズ

肩甲骨の動きを改善することで、四十肩・五十肩の症状緩和が期待できます。座った状態で両肩を耳に近づけるように上げ、ストンと落とす運動を10回繰り返します。次に肩甲骨を背中の中央に寄せる動きを10回行います。これらの運動は肩甲骨周辺の筋肉をほぐし、肩関節の動きをサポートします。

デスクワーク中も、1時間に1回は立ち上がって肩を回す習慣をつけましょう。前回し、後ろ回しをそれぞれ10回ずつ行うだけでも、筋肉の緊張緩和に効果があります。

理学療法士の専門家コメント 「セルフケアで重要なのは『継続性』です。1日10分でも毎日続けることが、週に1回1時間行うよりも効果的です。患者様には生活の中に無理なく組み込める運動メニューを提案し、習慣化をサポートしています。また、痛みが強い時は無理せず休むことも大切です。」

秋の生活習慣で注意すべきポイント

服装選びと保温対策

秋の服装選びは重層的な温度調節がポイントです。薄手のインナー、中間着、アウターの3層構造にすることで、外出先や室内の温度変化に柔軟に対応できます。特に肩を直接覆うカーディガンやストールは常に携帯しましょう。

素材選びも重要です。吸湿速乾性のあるインナーは汗による冷えを防ぎ、保温性の高いフリースやウール素材のアウターは効果的に体温を保持します。首元を温めることで全身の血行が良くなるため、スカーフやネックウォーマーの活用もおすすめです。

睡眠環境の整備

質の良い睡眠は体の回復機能を高め、四十肩・五十肩の改善に不可欠です。寝具は肩を冷やさない工夫が必要です。掛け布団は肩までしっかり覆えるサイズを選び、必要に応じて肩当てを使用しましょう。

枕の高さも重要なポイントです。高すぎる枕は肩に負担をかけ、低すぎる枕は首への負担を増やします。横向きで寝る場合は、痛い方を上にして抱き枕を使うと肩への圧迫を軽減できます。理想的な寝室温度は18〜22℃、湿度は50〜60%です。

栄養バランスと体調管理

四十肩・五十肩の回復には、炎症を抑える栄養素の摂取が重要です。オメガ3脂肪酸を含む青魚(サバ、サンマ、イワシ)、抗酸化作用のある緑黄色野菜、コラーゲン生成を助けるビタミンCを含む果物を積極的に摂取しましょう。

秋は食欲が増す季節ですが、体重増加は肩への負担を増やします。適正体重の維持も症状管理の一環と考え、バランスの良い食事を心がけてください。また、十分な水分補給は血液循環を良好に保つために必要です。1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分を摂りましょう。

理学療法士の専門家コメント 「四十肩・五十肩の改善には、運動療法だけでなく、睡眠・栄養・ストレス管理を含めた総合的なアプローチが必要です。特に秋は生活リズムが乱れやすい時期なので、規則正しい生活習慣を意識することで、回復を促進できます。」

医療機関を受診すべきタイミング

症状悪化のサイン

セルフケアを続けても症状が改善しない、あるいは悪化する場合は、専門医療機関の受診を検討しましょう。具体的には、夜間痛で眠れない日が続く、可動域が著しく制限されて日常生活に支障をきたす、腕や手のしびれを伴う、といった症状がある場合は早めの受診が必要です。

四十肩・五十肩と似た症状を示す別の疾患(腱板断裂、石灰沈着性腱炎、頸椎疾患など)の可能性もあります。正確な診断を受けることで、適切な治療方針を立てることができます。

専門的治療の選択肢

医療機関では、症状や病期に応じて薬物療法、注射療法、理学療法などが選択されます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による痛みのコントロール、ヒアルロン酸やステロイドの関節内注射による炎症抑制、理学療法士による運動療法指導などが組み合わされます。

難治性の場合は、関節鏡視下授動術などの手術的治療が検討されることもあります。ただし、適切なリハビリテーションを継続すれば、多くの症例で手術を回避できます。日本整形外科学会のガイドラインでも、保存療法を優先することが推奨されています。

よくある質問(FAQ)

Q1: 四十肩・五十肩は放置しても自然に治りますか?

A1: 四十肩・五十肩は自然経過で6ヶ月〜2年程度で痛みが軽減することが多いですが、適切なケアをしないと可動域制限が残存するリスクがあります。特に拘縮期に適切な運動療法を行わないと、肩の動きが元に戻らない可能性があります。早期から正しいセルフケアを実践し、必要に応じて専門家の指導を受けることで、回復期間の短縮と後遺症の予防が期待できます。

Q2: 痛い時は冷やすべきですか、温めるべきですか?

A2: 基本的には温熱療法が推奨されますが、急性炎症期で熱感や腫れが強い場合は、一時的にアイシング(冷却)を行うこともあります。しかし、四十肩・五十肩の多くの期間では、血行促進が症状改善につながるため、温めることが適切です。判断に迷う場合は、医療機関や理学療法士に相談することをおすすめします。秋は気温が下がるため、特に保温と温熱療法を重視しましょう。

Q3: マッサージやストレッチはどのくらいの強さで行えばいいですか?

A3: 「痛気持ちいい」程度の強さが目安です。強い痛みを伴うマッサージやストレッチは、かえって筋肉を緊張させ、症状を悪化させる可能性があります。特に四十肩・五十肩では、関節包や周辺組織が敏感になっているため、優しく丁寧に行うことが重要です。ストレッチは伸びを感じる程度で20〜30秒キープし、無理に可動域を広げようとしないことが大切です。

まとめ

四十肩・五十肩を悪化させないための秋の過ごし方は、保温対策、適度な運動、生活習慣の見直しという3つの柱で成り立っています。気温の変化が激しい秋だからこそ、肩を冷やさない工夫と血行促進を意識した日々のケアが重要です。

セルフケアは継続することで効果を発揮します。毎日の入浴、適切なストレッチ、姿勢の改善といった小さな積み重ねが、症状の改善と再発予防につながります。ただし、セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、日常生活に大きな支障がある場合は、専門医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

Habi Gymでは、理学療法士による専門的な評価とパーソナライズされた運動指導を提供しています。四十肩・五十肩でお悩みの方は、症状や生活スタイルに合わせた最適なケアプランをご提案いたします。秋を快適に過ごし、肩の痛みから解放された生活を取り戻しましょう。

Habi Gymは、国家資格の理学療法士が常駐しているため、持病をお持ちでも、専門的な観点からオーダーメイドのプログラムを提供することできるパーソナルジムです。リハビリで病院やクリニックに通っていたが、その後も体の悩みが改善されない方は一度ご相談ください。

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    女子プロフットサルチームへのトレーナー経験(ラスボニータス)があります。身体の現状や問題点についてカウンセリングさせていただいた上で、根本的な原因に対して施術をさせて頂きます。体の詳細な部分まで丁寧に指導させて頂きますので、初めての方や体の不自由な方も質の高い施術・トレーニングを受けることができます。 出身:岡山県/保有資格:理学療法士 岡山学芸館高校サッカー部 趣味:サッカー 

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